"「リヴァイバル」=復活・再生・復興といった意の英単語である。”(wikipediaより)


ファッションや音楽等の流行を言い表すときによく出てくるこの「リヴァイバル」という言葉。
「○○年代リヴァイバル」というような表現で使われ、雑誌のキャッチコピーや、テレビのニュースなどで目や耳にするようなことがよくあります。


歴史は繰り返す。というように「流行」は繰り返すようで、特にこの記事を執筆している2014年の6月現在「80年代リヴァイバル」というものが来ているようです。


齢30代半ばの私からすると、「懐かしい」と思えるものが今の「若い子」たちには新しいと感じる。
ただこの「リヴァイバル文化」というものは、決して若い子たちだけのものではないと思います。


例えば、私が小学生の時に喉から手が出るほど欲しかった「ミニ四駆」や「ビックリマンシール」。
そういった実に懐かしい物が各メーカーから「リヴァイバル」して発売されている。
幼き頃の衝動がフラッシュバックして、ついつい「大人げなく」買ってしてしまうことがあります。


現代アートやデザインの世界でも今は、「80年代リヴァイバル」風の作品を作る若い作家さんがどんどんと出てきています。
今月号の雑誌「アイデア」でも現代におけるエイティーズ新解釈として、とてもポップでキュートな作品を生み出す作家の紹介をしています。表紙はキラキラのラメで本当に「おきゃん」な仕上がりです。
ただ、彼らや彼女たちの年齢でみると「80年代」の頃は幼児、もしくは生まれていなかったこともしばしば。
では、なぜこういう言葉で作家たちが表現されるのか。


僕はこういう「リヴァイバル文化」が生まれる背景には上記でふれた「大人買い」をする感覚が影響している気がします。

とくに現代アートやデザインはある種の新しいもので「流行」と関係性が濃いですから、それをキャッチアップして作品を購入する人を考えてみると、ある程度のアートに対する関心を持っている方。
そして「お金」をもっている「人生の中堅の立場」の方が多いようにかんじます。年齢にすると「30代〜40代」といったところでしょうか。

上記でふれた「大人買い」は子供の頃には出来なかったいわゆる自らの趣味に大きなお金を払うことですから、それの最たるところが「アート作品」を購入することにもつながる。


ただその「大人買い」する人たちがみんな「現代アート」や「デザイン」の善し悪しがわかる訳ではないですので、それを「買いやすく」してあげる基準。いわゆる「キャッチコピー」が必要となってくる。


その対象となる人たちが、欲しいものがたくさんあるのに買えなかった「懐かしい」時期を思いださせるように「○○年代リヴァイバル」と命名しているのではないかと思うのです。


昔、欲しかったものが、なんと今、再び流行として盛り上がっている。そしてお金がある。となれば、所有欲を満たすために「大人買い」してしまう。


というような伏線があるような...。

人間の価値観は幼い頃に出来上がるといいますが、「大人買い」することは自分が最初に培った「価値観」のリヴァイバルに他ならない気がするのです。

oasis_sk

『ARTYOURS』のウェブ担当。
現在は、制作会社のデザイン課長。


大学ではスケボーをしながら表千家茶の湯同好会に所属。さらに学芸員の資格を取得するというやりたい事はとりあえずやってみる主義。

生サムギョプサルなるものが気になります。