シンプルで美しい美術書。と手に取った時に感じるその存在感。

2014年8月より出版される事になった『ヴァガボンズ・スタンダート』。
国内外の世界を代表するアーティストを迎え、彼らの代表作を中心に作品をセレクトしたシンプルなアートブックです。

そのアートブックを作り出した編集者である「菅付雅信」さんにお会いしてお話をお伺いした時、仕事に対しての方法論が実に「スタンダード」から外れていないという印象を受けました。

世の中のアートにおける裾野を広げる為に、いかに良い物を経費をかけずに出版するか。
無駄なく、抜けなく、そして良いものを。

誰でもわかるものを、誰にでも手に出来るという事を実現する為、知恵と経験から生み出した『ヴァガボンズ・スタンダート』の制作背景を、

「高価なサンマ定食を作ったようなものなんですよ。」とさらっといってのける。


編集者に限らず、どんな仕事でも通用する、まさしく仕事の「スタンダードな方法論」を教えていただく形になりました。

昨今、「ウェブ」と「紙」が相反するメディアと言われていますが、本質はそこではないと菅付さんは気にしていない様子がまさしく大局が見えているということなんだろうと思いました。

管付雅信

編集者。
著書『はじめての編集』『中身化する社会』等。朝日出版社アイデアインク・シリーズ、「電通デザイントーク」シリーズのウェブ&電子書籍&書籍も手がける。アートブック出版社「ユナイテッドヴァガボンズ」を2014年1月より代表としてスタート。連載は『コマーシャルフォト』『モードプレス』。多摩美術大学非常勤講師。

方法論4 どんな状況でも無駄が出ないやり方を考える。

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ーー 書籍の中で、本のカバーの有る無しが日本らしさを残しているという記述があったと記憶しているのですが。

菅付 そうですね。日本には再販価格制度というものがあって、基本的に販売書店から出版社に返品していいというのがあるんですよね。

そして返品された商品をカバーをかけ直して販売するという事をしているわけです。

ただそれが海外の書店の場合は基本的には仕入れた書店の買い取りになるので、本にカバーをかけるような習慣はないのです。掛かっている物もありますけど、「交換」するということ自体はない。

ーー この本(『ヴァガボンズ・スタンダート』)はカバーをとった時にここにきちんと英語タイトルが出てくるように出来ているということもそこに起因していると。さらに効率化を極めることで世界に打って出るという感覚を受けました。
今後の『ヴァガボンズ・スタンダート』は今回の出版形式をもとに続けていく方向でしょうか。

菅付 今回の形、B6版、ハードカバー、80ページ、オール4色というフォーマットで1500円税別ということでやっていこうと。2タイトルずつどんどん出していく為に今も準備をしています。

ーー このカバーの「ポケットに〜」と冠しているのには何か意味があるのでしょうか。

菅付 それに関しては、僕は書籍に帯をまくという日本の風習が大嫌いでして。すぐに取れちゃうし、スゴく煩わしいと感じている部分があったんですね。

自分が作った物でもつけなくてはならないことがあるので、そういう時はなるべく邪魔にならないように工夫はしているんです。

やはりそこでも本体の原価がどうしたら安くなるのかという事を考えていて、今回も、カバーはやめて帯だけ付けようということも最初は考えていたんです。

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ただ、そうなってくるとやはり「返品」の問題はあるので、返品される書籍の傷のことも考えてカバーは付けなければならないということになりまして、では、どうしようかと考えた時に「帯が付いているのようなカバーにしよう」と考えました。
それでこの帯が掛かっているようなカバーデザインが出来上がった。という訳ですね。
経済合理性が高いものを作るかという事をいつも考えていますね。

様々な状況を想定して、日本、海外どこでも同じような感覚をもってもらえるような書籍にしているつもりですね。

方法論5 切り詰めどころの見極めをしっかりと。

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ーー 読み手が気づかないところでいろいろな工夫がされていますね

菅付 はい。今回の場合は最初に「1500円」でなんとか良いものを作りたいという自分の中での命題もあったので、そこに合わせてやっていく事になったんですよね。逆算してやっていくというか。

詰め込みたい物が沢山ある中で、切り詰めるところとそうでないところのせめぎ合いで、そこが一番大変でしたね。贅沢を言い出したらきりがないですから。

例えば、高級食材を使って、値段を気にしない高級料理を出すようなものとは違うわけです。

今回の『ヴァガボンズ・スタンダート』に関して言えば、あわびを使った高級懐石料理を出すのではなく、「美味しい」サンマ定食をつくったようなもので、どれだけで手頃な価格で質の良いものを出せるかという事を考えました。

だからだれにでもわかる「入門書」「ベスト盤」という所を狙ってやっています。

本の構成は、作家の制作活動の流れがわかるような時間軸にそった編集になっています。

ですので、編集者の個人的な意図がいかに出ないような書籍にするか。そういう事を意識して作成しました。このシリーズのフォーマット自体が編集者の意図するところなので、作家の作品の見せ方に恣意的な編集はいらないのです。

ーー 私たち「ARTYOURS」はインターネットを中心にメディアを展開しているのですが、菅付さんがウェブの世界に今後なにかお求めになる事はおありでしょうか。

 

菅付 別に「インターネットだから」ということはあまり意識はしていなくて、ウェブも紙もますます融合するのだと思います。日本よりもはるかにウェブ文化が進んでいるアメリカで、ZINEや活版印刷が若い人にブームになっているように。アートに関していうと、間違いなくもっと広がっていくと信じていますね。

ただその広がりは、「アート自体で食べている人」と「アートを見る事が好きな人」との2つの広がり方があると思っています。

やはり「アートで食べている人」よりは「アートを見る事が好きな人」の方が圧倒的に多いわけですが、後者を増やすことによってアートの裾野を拡げることが、最終的に質の高いアーティストを育成することになり、そして質の高いオーディエンスが育つことになると思います。

この『ヴァガボンズ・スタンダート』も、「安くて良いもの」というのが最大の至上命題としてありました。買いやすいものを作ろうと。

映画一本よりも安く、CD一枚分の半分の価格ということですから。「アートの本は高い」とは言わせないぞという気概です。

【今回紹介したヴァガボンズ・スタンダードは以下より詳細をご覧いただけます。】

『ヴァガボンズ・スタンダート01 草間彌生』
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『ヴァガボンズ・スタンダート02

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<第二回 終>