「予約待ちしていたゲームのソフトがやっと手に入ったんです。」

と、私の部下が開口一番本当にうれしそうに僕に話しかけてきました。

私は「ゲーム」を日々やっていないため、その部下に対して
「そのゲームはなぜそんなに面白いのか。」

という事を聞いたところ、

「10年前から完成度が全く変わらないのが面白い。」
との事。

どうもそのゲームのシリーズは10年近くも続いているロングセラーだというのです。

「10年」

その長さにびっくりしました。

人間を10年間も夢中にさせる事が出来る、一種の「中毒性」を作る事に成功しているコンテンツはそう無いでしょう。

ただ、それ以上に、僕はその部下が10年もゲームを飽きずにやり続ける事が出来たその事についてビックリしたのです。

そのゲームの内容を話す時の部下の目は本当に輝いているし、言葉も踊っています。
興味が無かった僕もついつい耳を傾けてしまうほど、本当に楽しそうなのです。

この話を聞いているとき、彼女の話ぶりが、自分の作品の事を話す「アーティスト」に近い物があると感じたのです。


「続ける事が大事」

と良く言われていますが、嫌々毎日続けた事と、好きで毎日続けた事。

どちらの方が、身に付くのかと考えるとだんぜん後者の方に決まっています。

さらに言ってしまえば、好きで毎日続けた事を、表現して世に発表している人。=「アーティスト」といわれる人なのかなぁ、とも思うのです。

「絵」「音楽」「収集」「食べ歩き」。
ジャンルは何でも良いのです。
好きな事を見つけてそれを楽しくやり続け、それを周りに表現する。

それが、いつの間にか自分だけの「アート」をつくるきっかけに繋がるような気がするのです。

そういう意味では、私が気になるアーティストは「酒場放浪記」をずっと続けている吉田類さんかもしれないなぁ。

oasis_sk

『ARTYOURS』のウェブ担当。
現在は、制作会社のデザイン課長。


大学ではスケボーをしながら表千家茶の湯同好会に所属。さらに学芸員の資格を取得するというやりたい事はとりあえずやってみる主義。

お店で日本酒を注がれている瞬間が最近一番の幸せ。