先日、とあるギャラリーでアーティストといろいろな業種のビジネスマンを中心とした交流会があり、そこへ僕も呼んで頂き参加させてもらいました。

イベントは大盛況で来場された方の中には、多数のアーティストはもちろん、テレビ関係者の方から、酒造の執行責任者まで多岐にわたりとてもおもしろい空間だったと思います。

参加している方々のポートフォリオが会場に何十冊も置かれていて、それを元に、様々なアーティストの方と言葉を交わすことができました。

その会話では、「絵の書き方」から、「使われている画材」「実際に置かせてもらえる場所は無いか」ということも話しましたが、こういった話は実はあまり印象に残らなかったんですよね。

それよりも印象に残っているのは、作品を熱心に語ることができる人の「考え方」です。

僕個人の意見ですが、良いアーティストになるための条件のひとつとして、「作品にたいする考え方の掘り下げ」ができるか否かということがあると思います。

一つの作品について、製作者自身の考え方の背景をきちんと説明でき、そして、形にするまでにどういう行動を起こして、なぜこのような手法になったのか、その過程をきちんと説明できる。

そして、絵を書くことに対して、ないがしろにせずに真摯にむきあっている方の話にはついつい引き込まれる魅力がある。
自分のやっていることに純粋に向き合って考えている。新しい価値観を見つけるための発掘を続けているなのだとおもいます。

そうではなくて、「なんとなく」作ったような背骨が弱い主張の作品と言うのは、どうもピンと来ない。なにがしたいのかわかりずらいんですよね。

自分が置かれている立場をきちんと理解した上で、ちゃんと世の中の仕組みをみながら、「既存」の意見に引っ張られすぎずに、新しく「自己主張」する。
本当に魅力のあるアーティストってものすごく「現実主義者」なんですよね。

これって、アーティストにかかわらず、他の職業でも必要な事なんじゃないでしょうか。
ものすごい勢いで既存の価値観が淘汰されていく今、ただ「手先が器用」なだけではプレイヤーとして生き残れないのかもしれません。

oasis_sk

『ARTYOURS』のウェブ担当。
現在は、制作会社のデザイン課長。


大学ではスケボーをしながら表千家茶の湯同好会に所属。さらに学芸員の資格を取得するというやりたい事はとりあえずやってみる主義。

お店で日本酒を注がれている瞬間が最近一番の幸せ。