彫刻家の青山悟さんとのインタビュー記事を編集時、「なるほどなぁ…」と感じる部分がありました。

それは、「インターネットの誕生によって、流行の広がりの早さが加速して簡単に流行が生まれる状況になっている」という考え方です。

誰もが、今流行しているものを手元にあるスマートフォンから簡単にキャッチすることができるため、いわゆる「ズレた」ものを選ばなくなっている。

青山さんの言葉を借りるなら、
「昔に比べて、本当にダサいファッションするような人もいなくなったじゃないですか。
街を見ても今はおしゃれな人しかいないと思うんですよ。」

ということです。

ここ数年、ファストファッションの台頭とともに、誰でも安く「おしゃれ」を楽しめるというのもこの状況にあっているのかもしれません。

おしゃれな人たちは、同じものを好きになり、同じ化粧をして、同じ格好をして、同じパンケーキを食べる。

まるで制服を買いに行くかのように、給食を食べるかのように。同じものを共有するのです。

これは、SNSで価値観をシェアするのと、ものすごく似ていませんか?
自分が「いいね!」と思ったものをすぐに自分の知り合いとシェアして共有する。

ファッションは人の好みもありますし、良し悪しというのは無いとおもうのですが、あえて僕個人の意見として言うなれば、人と同じものを身につける「安心感」と引き換えに、どうも個性を出す「面白さ」という部分が無くなったのしまったのではないかと思うのです。

人々の「仲間はずれになりたくない」という「意識」の波が街を覆い、みんなが「おしゃれ」になっていく。

ここに、なんとも言えない違和感を感じるんですよねぇ。
個性を出すことへの嫌悪感を育ててしまっているというか、そこがイジメとかにも繋がっていくのではないかと思うのです。
「自分らしさ」をきちんと考える事が「他人を思いやる力」を育てるのではないでしょうか。

「ネットで見られる自分らしさのまとめ記事」とか作ればいいんでしょうかね…。

oasis_sk

『ARTYOURS』のウェブ担当。
現在は、制作会社のデザイン課長。


大学ではスケボーをしながら表千家茶の湯同好会に所属。さらに学芸員の資格を取得するというやりたい事はとりあえずやってみる主義。

お店で日本酒を注がれている瞬間が最近一番の幸せ。