先日、東京の荒川の花火大会を見に行った時のことです。

その日は、あいにくの曇り空で、雨もパラパラ。

少しでも雨雲が本気を出せば、すぐに花火大会が中止になりそうな、ぐずついた空模様でした。

夕方、不安になりながら、花火会場に向かう舎人ライナーの車窓から外を眺めていた時、一瞬雲に隙間ができ太陽の光がのぞきました。

そして、その光を受けてなんと大きな虹が。
しかも小さい虹を囲むように大きな虹!二重の虹が出てきたのです。

その日の車内は、私たちと同じように不安気に花火大会に向かうお客様が多かったのでしょう。

どよんとした車内の空気が一気に軽くなり、みんな小さい感嘆の声を上げながら、外をまぶしそうに眺めていました。
その後、虹は日の出まで私達に姿を見せ続け、花火にバトンを渡すように消えていきました。

想像をはるかに超える大きな美しさを、全く予期しないタイミングで見せてくれるきまぐれな空模様。
カメラで撮った写真をあとでみると、少し感覚が違うんですね。やはり虹は見上げないとダメなんですねぇ。

絵の具のような画材では出せない、人間の手を離れた光の色。
誰もが単純に美しいと思えるものは、このような自然の織りなす美しさが該当するのではないかと感じたのです。

oasis_sk

『ARTYOURS』のウェブ担当。
現在は、制作会社のデザイン課長。


大学ではスケボーをしながら表千家茶の湯同好会に所属。さらに学芸員の資格を取得するというやりたい事はとりあえずやってみる主義。

最近一番気に入っているものは、蚊取り線香の匂い。