いよいよ、オークション当日。

会場に到着すると、競りに参加する人たちが受付で入札用のパドルを受け取っていた。

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アートオークションでは、会場に行けない人のためにもいくつか入札方法が用意されている。

・会場に行けない場合の入札方法

1. 書面入札 … 事前に競りたい作品と予算の最高限度額を書いた書面を提出する方法。専任スタッフが限度額まで入札を代行する。

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2. 電話入札 … 電話をつないで、専任スタッフに競りの実況をしてもらいながら入札する方法。日本語の他に、英語や中国語などの外国語にも対応している。

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3. オンライン入札 … オンラインシステムを利用して入札する方法。パソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末で利用が可能。
※SBIアートオークションでは、これらの入札方法を利用する場合、前日の17時までに申し込み手続きが必要。

・オークション開始

13:00 オークションが開始。

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最初に競りにかけられる作品が紹介され、オークショニアと呼ばれる競売を取り仕切る人がテンポよく競りを開始した。

入札したいときは、オークショニアに見えるようにパドルを提示する。

すると、オークショニアが一段階高い価格をコールし、価格が競り上がる。

他に入札者がいれば更に価格が競りあがっていくが、他の入札者がいなくなると、オークショニアがハンマーを打って落札となる。

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オークションでは、どれだけの値段をつけるのか瞬時に判断する必要がある。

今回のオークションでは、実際に入札に参加することはなかったが、これまでの経験を振り返ると、自分が入札しているときは特に「あっという間に競りが終わってしまった」と思うことが多かった。

価格がどんどん競り上がり、もう一度入札するかどうしようかと迷っている間に、他の人に落札されてしまって後悔したこともあった。

事前にだいたいの予算を決めてオークションに参加する人も多いと思うが、いざ競りが始まると、作品への思い入れや会場の雰囲気によって気持ちは大きく揺れ動く。

 

ハンマーが打たれた瞬間、落札できた人はきっと満足げな表情を浮かべているだろう。

一方、落札できなかった人は悔しげな表情で会場を去っていくかもしれない。

落札した人・落札できなかった人それぞれの感情が交錯する。

そんな感情の動きを直に感じられるのも、オークションならではの面白さだと思う。

・作品を落札した後

オークションで作品を落札した際は、落札価格と落札手数料の合計金額が請求される。

SBIアートオークションでは、落札価格に対し一律15.0%の落札手数料とこれにかかる消費税が加算される。(ちなみに、海外大手のSotheby’sやChristie’sでは、落札手数料は25.0%から落札金額が高くなるにつれて段階的に12.0%まで設定している。)落札した作品は、直接オフィスに行って引き取るか、発送を依頼して受ける取ることができる。

あたらしく手に入れた作品を飾るとき、私はいつもわくわくして楽しい気持ちになれる。

そして、「やっぱりアート作品っていいな」と思うのだ。


・アートオークションの楽しみ

アートオークションとギャラリーやアートフェアとの一番の違いは、「購入者が自分で作品の値段を決める」ことだろう。

オークションでは、驚くほど高額な値段がつくのも、予想よりも安い値段で落札されるのも、その作品に興味を持って競りに参加する人次第。だからこそ、作品を見る目にも真剣さが増すのだろう。

「自分なりに作品の値段を決める」

そんな体験ができるのがアートオークションの醍醐味ではないだろうか。

次回は4月23日(土)開催予定
2月22日(月)まで、出品作品募集中。

協力:
SBIアートオークション株式会社
https://www.sbiartauction.co.jp

 

片山 亜希子/アートアドバイザー
2008年より美術品を売買する仕事に従事し、2015年までオークション会社に勤務。
リーマンショック後の激動のアートマーケットの中で、現代美術を中心とした数多くの作品に触れ、国内外の様々な顧客を相手に経験を積む。
現在は退職し、フリーとして活動中。
群馬県在住。

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