この記事が出る頃には、年もあけてだいぶ経ってしまい恐縮ですが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、去年からこのサイトを公開させて頂き、おかげさまで貴重な体験をさせていただいております。
その中で、「インタビューというものは、なんて難しいんだろう」と感じる事が何度かありました。

気が知れた友達なら、「あ、うん」の呼吸でいくものも、

初対面の、しかも崇高な芸術を仕事にされている方から話を聞くとなると、
「下手な発言は許されない…。自分の無知さが許される訳がない…。」

と、そんな気持ちが顔に出るのを抑えながら、
声が裏返らないようにおそるおそる質問をするのです。

もちろんそんな精神状態ですから、
頭に入れた作家の詳細や、美術の基礎知識なんて夢のように消えてしまうという具合です。

ただ、去年の年末にちょっとした気づきがありました。

きっかけは、年明けになると思っていた作家の方への取材を、
急遽、年内に行うという連絡があり何の準備もなくインタビューをした時のことでした。

勉強をする間もなく取材に伺わせていただいたので逆に肝が据わったのか、

「とにかく今日は、目の前にいる方の事をよく知って帰ろう。」

という気持ちで臨みました。

その開き直りがよかったのか、とても調子が良かったのです。

作品に対する説明を受けて、それに対して、自分の思った事をそのまま返す。
前情報が無い分、その場ですべて考える。そして質問する。

ちゃんと自分の言葉に対してその場で受けた好奇心を乗せた結果、自分でも何を話したのかちゃんと記憶に残っています。

そんなこともあって、今まで自分はインタビューに対して、準備が良すぎていたのでは…と考えるようになりました。

以前、取材させていただいた山口晃氏が、

「美術館に行って、いきなり説明パネルを見るのではなくて、まずは画を観て自分の想像を膨らませられるだけ膨らませるのが大事。」

とおっしゃっていました。

僕が今までやっていたのは、「インタビューの模写。」
既にネット上に載っている作家さんの今までのインタビューで出た言葉を検索して頭に入れて、自分の取材でもそのお手本になりそうな言葉を引き出そうとするのは何の意味もありません。

インタビューは「生もの」なのです。
記事を読む人は、このサイトだからこそ読める記事を読みたいはず。

その為には、取材した自分がその場所にいるからこそ感じ取ったものをアーティストに伺った方が、理にかなっているという事を感じました。

そんな訳で、今年はなるべく頭でっかちにならず、作家さんに面白い話を聞くことが出来れば…とおもっております。

ちなみに写真は、実家に帰った時に立ち寄ったショッピングモールでの催事で、小学生が模写した「青いターバンの少女」展。

よく見てる!というものから、オリジナリティあふれる子までさまざま。
個性の出し方について勉強させていただきました。

それでは今年もARTYOURSをご贔屓に。何卒よろしくお願いいたします。

oasis_sk

『ARTYOURS』のウェブ担当。
現在は、制作会社のデザイン課長。


大学ではスケボーをしながら表千家茶の湯同好会に所属。さらに学芸員の資格を取得するというやりたい事はとりあえずやってみる主義。

年始に遊びにいったカミさんの家で良いムコを演じきってほっとしています。